キッチンで その日の最後の家事を終えると リビングのソファに座っている夫と目が合った
私を待っているような顔をしてこちらを見ている
また何か言われる、、まだこれ以上何を、、と思いながら 恐る恐る隣に座った
「僕はママに謝らないといけないことがあります。
ひとつは。
ムラゴンのブログを見ていました。最初に気付いたのはいつだったか。いつの間にか ブログが読めなくなっていました。
定期的に見ていたわけではないけれど。
先週。ママが携帯を触っていたときに ちらっとムラゴンの画面を開いているのが見えました。
それで。ブログを検索して最新の記事を見つけました。△曜日のことです。そこでまだ ママがその人にメールしていることを知りました。
それからもうひとつ。
ママの手帳を何度も見ていました。
いけないとわかっていても やめられませんでした。
手帳には。子供達と離れることはつらいと書いてあったけれど。僕とのことについては何も書いてありませんでした。
〇〇さんの気持ちが僕にないことも 僕と離婚したいと思っていることも そこに書いてありました。
疑う気持ちがなかなか無くならないことを〇〇さんは わかってくれると言ってくれたのは救いでした。
僕は自分で自分のしていることが嫌になる。
あなたの心の中を盗み見するようなことをしてごめんなさい。
こんな僕のことは好きでいてもらえなくて当然です。
僕が手帳を見ないように 隠しておいてください、、自分がどんどん駄目な人になっていく、、すみませんでした。
あなたの携帯も手帳も 見て良いことはひとつもなかった。僕はパンドラの箱を開けてしまったみたい、、
もうしません。本当にごめんなさい。」
ブログを見ているのは知っていたよ、、とだけ話した
それしか返事をしなかった
いつから見ていたのか、どうやってブログを知ったのか、過去の記事もどれぐらい知っているのか 恐ろしくて聞けなかった
家庭用のiPadに遺っていた検索履歴、、年末に最初に気付いたときは私の履歴だと思っていたから
まぁ、だいたい見られていたんだろうな
それより、、もっと酷い
手帳も見られていた、、
何度も見られていた
それが私には一番ショックだった
私の手帳だけは、、