もうひとりのわたし

黒い感情の吐き出しです

上辺だけは一件落着、、

負け戦から逃げ出してしまった私、、

ゴールデンウィークを目前に控え 子供達が楽しみにしている家族旅行も予定していた

問題を長引かせるわけにはいかない


話し合いの続きは再び夜に行われた

それは前日の「戦」からは 拍子抜けするように穏やかなものだった

夫の声は一見柔らかなような 諦めのような 覇気のない感じに思えた

「ママ 昨日は責めすぎたかな。ごめんなさい。

毎月こんな話を続けているね。同じ話を繰り返している。あれから4カ月か。僕はもう疲れてしまった、、

ママのことを信じたいと思うのに どんなこともすぐに疑いの目で見てしまうよ。

携帯を触っているのを見ると 未だに心が凍りつきそうになるし 僕のことをもう好きではないのかと思うと悲しいし、、

僕は 我慢していくしかないのかね。

ママはどうしたいの? ママは子供達が大きくなったら この家を出て行こうと思っているの?」



私は何度でも謝る

私の取った行動で 夫を傷付けてしまったのは事実だから

そして何度でも話す

夫と子供達とこれから先も一緒にいたいし 家庭を捨てて好きなように生きる人生は望んでいないということを


それでも彼のことを想い続けている、、それは言えないし言うつもりもなく 悟られないように私はこれからもずっと仮面を被り続ける




「どの子供達にとってもママが必要だよ。ママがいなくなると子供達が悲しむ。ママは子供達のことばかりで僕のことは眼中にないのかもしれないけれど僕もママがいなくなると悲しい、、」


私はパパと一緒に子供達を責任を持って育てていきたいと思っているよ


「はい。ではこれからもママと協力して子供達を育てていきましょう。ありがとう。お願いします。

その先は、、それから後のことは 、、またその時に考えたらいいのだろうね。いずれ僕は捨てられるのかもしれないね。そのときはなるべく早く教えてください、、」


そんなことをするつもりはないから パパが元気でいてくれないと子供達が心配するからね



夫との話し合いの結末は、、これまで何度か繰り返してきたように今回も


一件落着、、


のように見える、、

上辺だけは、、


お互いに 触れたくない部分には蓋をして、、




その時の私には夫がなぜそんなふうに捨てられるとか私が出て行くなど囚われた思い込みのような言い方をするのか分かっていなかった


私はそんなことはひと言も言っていないのに、、